
引越し費用の値引き交渉ってどうやってやればいいの?
引越し業者に引越しを依頼する際、値引き交渉は避けて通れません。
とはいえ、いきなり値引き交渉と言われても何をどう話せばよいかわからないですよね。
今回は、引越し費用の値引き交渉の方法を紹介します。
会話例付きで誰でもできる方法となっているので、最後まで読んでみてくださいね。
\ 引越しが決まったら、まず相見積もり /
引越し見積もりは値引きが大前提
引越し業者に引越しを依頼する際、値引き交渉は避けられません。
引越し費用はブラックボックスであり、引越し業者は値引きされることを前提に見積もりを出しているためです。
そのため適正価格で引越しを依頼するには、値引き交渉が必須となります。
引越し値引き交渉の方法
引越しの値引き交渉の方法を
で説明します。
引越し値引き交渉の流れ
- 7~10社に相見積もり
- 3~4社に絞って訪問見積もり依頼(相見積もりの旨を伝える)
- 全社の見積もりが出そろったら電話で値引き交渉 ★ここの流れを説明!
- 引越し業者を決定
訪問見積もりを終え、正式見積もりが出た後の交渉の流れを具体例で説明します。



訪問見積もり時に即決を求められてもその場で即決せず、交渉フェーズまで持って行ってください!
訪問見積もり後の見積もりが
- A社:9万円
- B社:10万円
- C社:11万円
だったとします。
- A,B,C各社に安くならないか打診
回答が以下だったとする- A社:9万円 → 8.8万円
- B社:10万円 → 8.7万円
- C社:11万円 → 9.5万円
- AとCに少なくとも8.7万円を切ってもらう必要がある旨を伝える
回答が以下だったとする- A社:9万円 → 8.8万円 → 8.5万円
- B社:10万円 → 8.7万円
- C社:11万円 → 9.5万円 → 9万円
- Bに少なくとも8.5万円を切ってもらう必要がある旨を伝えて、②③でそろった結果で引越し業者を決定
※②の時点で8.7万円より安い見積もりの会社が出なければ②の時点でそろった結果で引越し業者を決定
※③で結果がそろった時点で本命の会社が最安でない場合は、本命の会社にもう一度相談してもOK
例「御社にお願いしたいのですが、他の会社の方が安くて家族が納得してくれません。XX円にしていただけないでしょうか。」



値引き交渉が苦手な人は①のみでもOK!
引越し値引き交渉の会話例
引越し値引き交渉の会話例を紹介します。



もしもし、昨日訪問見積もりいただいた◯◯です。



××引越しセンターです。
ご連絡ありがとうございます。



昨日はありがとうございました。
見積もり金額の件ですが、もう少し安くしていただけないでしょうか。



うーん…具体的にいくらを考えていますか?



実は各社に同じお願いをさせていただいていて、いくらというのは現時点では言えないのですが、安いところにお願いしようと思っています。



わかりました、上司に相談するのでお待ちください。
~相談後~
お待たせしました。お見積もり金額ですが、11万円でお出ししていたのを9.5万円でいかがでしょうか。



ありがとうございます。
検討させていただきます。



よろしくお願いします。
〜他社の値引き後の見積もりが出た後〜



もしもし、◯◯です。
お世話になっております。



もしもし、××引越しセンターです。
お世話になっております。



度々で恐縮ですが、お見積もり金額の件で他社で8.7万円で見積もりをいただいていまして、何とかこの金額を下回れないかという最後のお願いでご連絡しました。



なかなか厳しいですね…上司に相談するのでお待ちください。
~相談後~
お待たせしました。当日現金でお支払いいただける場合は8.6万円にさせていただきますが、いかがでしょうか。



ありがとうございます。
家族と相談して改めてご連絡します。



よろしくお願いします。
引越し値引き交渉のコツ【事前】
引越しの値引き交渉で事前に意識するコツは次の4つです。
相見積もりは必須
引越しの値引き交渉で最も重要なのは相見積もりです。
値引き交渉には相場を把握することが重要ですが、引越し費用はブラックボックスのため相場を把握するには相見積もりが必須となります。
また「他社に大事なお客さんを取られる可能性がある」という競争環境がないと引越し業者は価格を安くするインセンティブがありません。
一括見積もりサイトを使えば相見積もりは簡単にできるので、面倒でも最低限相見積もりだけは行うようにしましょう。




見積もり依頼は早めに
交渉ごとは時間がカギです。
引越し日が迫ってからの交渉はそもそも交渉する時間がないですし、引越し業者の予定が埋まっていれば価格を安くしてまで仕事を取る必要ないと判断されあまり値引きしてくれなくなります。
引越し内容が決まったらできるだけ早めに見積もり依頼をしましょう。
引越し内容をまとめておく
引越しの内容は事前に決めておき、各社同じ条件で見積もり依頼をしましょう。
引越し内容があいまいなままだと引越し当日のトラブルのもとですし、見積もり条件がバラバラだと各社からの見積もり回答を比較できません。
資料にまとめる必要はありませんが、最低次のことを決めておくようにしましょう。
- 引越し希望日時
- 引越し業者に運んでもらうもの
- 引越し業者に依頼するサービス内容(梱包、エアコン取付、不用品処分、等)
- 引越し先の情報(住所、階数、エレベーター有無、前の道路の幅、等)
譲歩できる点がないか検討しておく
引越し費用を安くするために譲歩できる点がないか検討しておくとよいです。
譲歩項目として検討しておきたい代表的なことは次の通り。
- 日時変更の可否
- 現金払いの可否
- 梱包材を自分で手配できるかどうか
このうち日時の変更ができる場合は、訪問見積もり時にいつが一番安くなるのか聞いてみて、一番安くなる日時で見積もり依頼してみましょう。
現金払いや梱包材を自分で手配は、最後の交渉カードとしてとっておき、最後あと少し安くならないか依頼する際に「例えば現金払いにすればどうですか」という風に打診してみましょう。




引越し値引き交渉のコツ【詳細見積もり依頼時】
引越しの値引き交渉で詳細見積もり(訪問見積もり)時に意識するコツは次の2つです。
できれば訪問見積もりしてもらう
訪問見積もりは面倒ですが可能な限りしてもらいましょう。
各社の見積もり条件を正確にそろえる、後々のトラブルを防ぐ、といったメリットがあります。
訪問見積もりは時間短縮のために複数業者同じ時間で依頼したくなりますが、他社見積もりの情報開示は交渉の中でうまくコントロールしたいところなので、訪問見積もり時に業者がバッティングしないようにしておきましょう。
同じ日の中で1時間ずつずらしてお願いするとその後の交渉もスピーディーにできるのでおすすめです。
(30分程度で終わることがほとんどですが、部屋数などによっては1時間ほどかかることもあるため、1時間ずらしておくと安心です。)



訪問見積もりのはじめに「次の業者が○時から来るのでその時間までに終わるようにお願いします」と言っておけば、即決を迫って居座られることもなく効果的です。
即決しない



1日だけ待ってください。
引越し業者は契約してもらうために、電話口や訪問見積もりで「今契約してくれたら〇〇円にします」と言ってきます。
魅力的な提案に思えますが、その場で即決しないでください!
引越し業者は必ず見積もりが出そろってから交渉して決めるようにしましょう。
このときの引越し業者への効果的な伝え方は「1日だけ待ってください」です。
よほどの繁忙期でない限り、たった1日で空きがなくなることはないため、引越し業者の担当者も納得してくれます。



それでも即決をせまってくる場合は、即決してもらわないと契約がとれない=他社よりも安い見積もりを出せない 業者のため、きっぱりと断ってOKです。
1日待ってもらえば業者間の比較ができる状態にしておくためにも、前述のとおり訪問見積もりはすべての業者同じ日に時間をずらしてお願いするようにしましょう。
繁忙期で引越し日が近い場合など、すぐに引越し業者を決める必要がある場合は、本命の業者の訪問見積もりが最後になるようにスケジュールを組んで、訪問見積もり時にその場で交渉できるようにするとよいです。
引越し値引き交渉のコツ【交渉本番】
引越しの値引き交渉の本番時に意識するコツは次の4つです。
決裁権を持たない



御社にお願いしたいのですが、夫が安いところでないと納得してくれなくて…
交渉する人はできるだけ決裁権を持たないようにしましょう。
出された金額を一度持ち帰って検討(他社へ相談)する口実にもなりますし、「夫が安いところでないと納得してくれなくて…」という風にその場にいない第三者を悪者にすることで、引越し業者に協力してあげたいという気持ちを起こさせられます。
単身者は難しいかもしれませんが、2人以上の引越しの場合は、その場にいない人を決裁権者ということにして交渉上の悪者にすると交渉しやすくなりますよ!
予算は言わない



複数社の見積もり結果を見て決める予定です。
引越し費用の適正価格が把握できていない段階で予算は言わないようにしましょう。
一度予算を伝えてしまうと、本来もっと安くできたはずの金額もそれ以上下がらなくなります。
交渉の初期段階で予算を聞かれた場合は、「複数社の見積もり結果を見て決める予定」と伝えましょう。
お土産を持たせる



こういう条件であれば値下げを検討できるといった条件はありますか?例えば、日時を変えれば、現金払いするなら、など…もしあれば検討させていただきます。
これ以上下がらないとなった場合に相手にとってうれしい条件(お土産)を提示するのも有効です。
どんな条件がうれしいかは引越し業者やその時の状況で異なりますが、例えば即決、日時変更、現金払い等があります。
どのような条件があれば値下げを検討してもらえるのかを引越し業者に正面から聞いてみるのもアリです。
しつこい交渉や高圧的な態度はNG
しつこく何度も何度も交渉をしたり、高圧的な態度で交渉するのはNGです。
交渉は私の感覚だと多くても3回まで。
それ以上の交渉は相手をうんざりさせ、最悪辞退される結果となりかねません。
また高圧的な態度は「協力してあげよう」という相手の気持ちを削ぎ、いい結果を生みません。
値引きをしてもらうということは、引越し業者の営業担当者にその上司と交渉してもらうということです。
この人のために頑張って上司を納得させようと思われるような態度で臨むのが重要です。
ただし、必要以上にへりくだる必要はありません。
見積もりに対するお礼はきちんと伝えるなど、紳士的な態度で臨みましょう。
引越し値引き交渉のコツ【交渉後】
引越しの値引き交渉後、見積もりが出そろった後に意識するコツは次の2つです。
サービス内容等も踏まえて比較する
引越し業者の比較は金額だけでなくサービス内容や対応等も踏まえて行いましょう。
安かろう悪かろうは後悔やトラブルのもとです。
しっかり見積もり内容を見て決めてくださいね。



金額の税込、税抜には注意です。
また金額が高くてもクレジットカード払い可能であればポイントを考慮するとお得なことも!
選ばなかった業者には断り連絡をする



今回は他社に依頼することにしました。
この度はお忙しい中お見積もりのご対応をいただきありがとうございました。
最終的に選ばなかった業者には断りの連絡をするようにしましょう。
断る際の理由は、シンプルに「他社に依頼することにした」でOKです。
見積もりのお礼を伝えることも忘れないようにしましょうね!
連絡を入れておかないと、引越し業者から連絡がき続けて自分も大変な思いをします。
引越し値引き交渉の注意点
引越しの値引き交渉をする際は次のことに注意しましょう。
マナーを守る
相見積もりのマナーを守るようにしましょう。
マナーには次のようなものがあります。
- 嘘はつかない
- 他社に見積もりを見せない
- 交渉回数は常識の範囲内に、等
最低限のマナーを守らなければ、引越しを受けてもらえなくなったり、引越し費用の高止まりにつながったりします。
マナーを守って気持ちよく交渉、取引できるようにしましょう。
相見積もりのマナーについては以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてくださいね。
荷物量や必要なオプションは正直に伝える
荷物量や必要なオプションは正直に伝えましょう。
見積もりを安くしてほしいからと荷物を少なく申告したり、必要なオプションを伝えなかったりすると、引越し当日に荷物の一部を運んでもらえなかったり、オプション作業に対応してくれなかったり、追加料金がかかったりします。
荷物量や必要なオプションを伝えずに安い見積もりが出てきても意味がない(それどころか手間が増える)ので、正直に伝えるようにしましょう。
「上司に確認します」は演技
価格交渉中に引越し業者が「(安くしてよいか)上司に確認します」と言い、上司と電話をし始めることがありますが、基本的に「あなたのために精一杯値下げしている」と思わせるための演技です。
その演技に惑わされてその場で即決せず、しっかり他社の見積もりが出てきてから比較・交渉をして引越し業者を決めるようにしましょう。
引越し値引きの限界は?
引越しの値引きの限界は、元々いくらの見積もりを出しているか、引越し距離、時期、荷物量などによって異なるため、一概には言えません。
数千円しか下がらないということもあれば、一括見積もりサイトを使って半額近くになった、ということもあります。
いくら下がるかはその時々で異なりますが、一般的に繁忙期(3~4月)の引越しはあまり値引きされない傾向にあります。
まとめ
今回は
を紹介しました。
引越しの値引き交渉で最も重要なのは「相見積もり」です。
少々面倒でも必ず相見積もりはするようにしてください。
引越し一括見積もりサイトを活用すれば、面倒な相見積もりも一回の情報入力で終わります。
引越し一括見積もりサイトは無料なので、うまく活用してみてくださいね!
\ 大量の電話なしで見積もりを安くする /



